山梨県言語聴覚士会 第8回学術大会開催のご案内


   このたび、山梨県言語聴覚士会第8回学術大会を平成27年11月22日(日)に開催することとなりました。諸先輩方がつくりあげてこられた山梨県言語聴覚士会学術大会の大会長を務めさせていただくことを大変光栄に存じております。      

   近年、言語聴覚士に対する期待とニーズは医療、教育、福祉にとどまらず、介護や保健の分野へ、また、従来の言語機能訓練から、摂食嚥下訓練、ICT技術を活かした訓練・代替手段の支援へと広がっています。そのうえで、超急性期でのリスク管理、回復期における専門的治療技術や生活に視点を置いた関わり、そして維持期や終末期でのより特化した関わりなど、それぞれのステージで求められる多岐に渡った知識や治療技術の研鑽が要求されています。更に、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの中で、言語聴覚士としての専門性のみならず、他職種の専門性を理解し、連携をとりながら、地域(地域住民のつながり、地域の社会資源、地域包括支援センターとの連携など)に対して幅広いチーム医療・支援を行っていくチームメンバーとしての包括的なヒューマンスキルが求められています。

   そこで本大会のテーマを「鍛える!!チーム医療で輝くSTの専門性」とし、このテーマを具体的に表現するプログラムとして、学術大会では初の試みとなる教育講演を企画いたしました。「摂食嚥下機能」「高次脳機能障害」ともに、より実践的な内容についてお話しいただき、皆様と臨床の醍醐味を味わいたいと思います。さらに特別講演ではチーム医療推進協議会のアドバイザーとして、チーム医療の推進にご尽力されておられる医療ジャーナリストの福原 麻希氏をお招きし、多職種協働の推進にむけ、幅広い視点から現状や課題についてお話しを伺いたいと思います。また、一般口演では、7名の先生方に日々の臨床の成果や課題について発表していただきます。

   学術大会の主役は、あくまでも会員のみなさん自身です。本大会が、日頃の活動の成果や疑問を発信し、知識や技術のブラッシュアップを図るとともに、会員相互の交流やネットワークの充実の一助となることができますよう願っております。多くの会員の皆様のご参加とご協力を心よりお願いいたします。

   最後になりましたが、本学術大会の開催にあたり、鋭意準備を進めていただいております実行委員の皆様に深く感謝申し上げます。
 

大会長 甲府城南病院 中村 晴江



第8回学術大会概要


テーマ:
「鍛える!!チーム医療で輝くSTの専門性」

期日: 平成27年11月22日(日)
時間: 9時30分〜16時30分(受付開始:9時〜)
場所: 山梨大学医学部キャンパス 臨床大講堂
大会長: 中村 晴江(甲府城南病院)
実行委員長: 赤池 洋(山梨大学医学部附属病院)
会費: 1,000円

内容: 
  1.  口演発表(7演題)

  2.  教育講座T 高次脳機能障害
   「高次脳機能障害のリハビリテーションを考える」
     講師: 中村 晴江(甲府城南病院)

  3.  教育講座U 摂食嚥下機能障害
     「摂食嚥下リハビリで我々に求められるもの」
     〜認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)が各期を語る〜
     講師:
     丸井 章子(市立甲府病院)
     和泉 裕二(甲府共立病院)
     小池 京子(国立病院機構甲府病院)

  4.  特別講演
   「チーム医療はもっと進化できる!」
     講師: 医療ジャーナリスト 福原 麻希
<略歴>
新聞や雑誌、書籍などで、主に医療や介護分野の記事を執筆。医療の取材は20年目に入る。チーム医療推進協議会の立ち上げと運営にも携わった。
・2007年『がん闘病とコメディカル』(講談社)
・2013年『チーム医療を成功させる10カ条現場に学ぶチームメンバーの心得』(中山書店)

*当日は東日本大震災のチャリティーバザーを行います(昼休憩に開催)。


詳細は下記プログラム及び会場案内をダウンロードしてご覧ください。

第8回学術大会プログラム(ダウンロード)

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